- はじめに
- 公共工事とは?
- 民間工事とは?
- 公共工事の種類
- 公共工事のメリット
- 民間工事の特徴
- まとめ
はじめに
公共工事と民間工事の違いについてよく聞かれます。同じように見えて、この2つの工事には様々な違いがあります。民間工事は、何となくイメージできると思いますので、今回は公共工事の定義、主な特徴、対象となる工事等をメインに説明します。
公共工事とは?
公共工事は、国や都道府県、市町村などの行政が発注者となる工事のことです。主に地域のインフラ工事がメインとなります。公共工事は税金から支払われることも大きな特徴で、土木工事、建築工事、管工事、電気工事、造園工事の5つの種類があります。
民間工事とは?
民間工事は、個人や企業が発注者となる工事のことです。建築や設備、商業施設の建築など、様々な業務が含まれます。民間工事では適正な品質を担保し、安全な建築物を企業や個人に提供することが目的です。民間工事は見積もりを出して契約を締結することが一般的です。
公共工事の種類
公共工事の種類は多岐にわたりますが、主に「土木工事」「建築工事」「管工事」「電気工事」「造園工事」の5つに分類されます。それぞれの工事内容について見てみましょう。
土木工事
道路や橋などの建設、下水道の配管工事などを指します。要するに、「建物を除いた」建設工事が土木工事に分類されます。ダムの建設も土木工事の一環です。地面の下を担当する工事といえばわかりかもしれません。土木工事は「基礎工事」「造成工事」「外構工事」の3つの工程で行われます。
建築工事
建物の建設工事を指します。居住用の家屋やビルなどの建物など、私たちが普段生活している建物の建設が該当します。建築工事には設計や施工、仕上げまでの工程があります。
管工事
配管工事や管路の設置工事を指します。水道やガス、通信などのインフラストラクチャーの整備やメンテナンスを担当します。生活に欠かすことのできない水やエネルギーの供給を担保するために重要な工事です。
電気工事
電気関連の設備工事や配線工事、メンテナンスなどを指します。建物内の電気設備や街灯、信号機などの公共の照明設備にも関わります。電気工事は法律で定められた範囲内で行われるため、有資格者が行うことが求められます。
造園工事
公園や庭園などの施設を整備する工事です。植栽や地被、景石の配置、地の整備、緑化などが含まれます。近年は環境対策として緑化の動きが活発で、公共の施設としても注目されています。
これらの公共工事は、私たちの生活を支えるために非常に重要な役割を果たしています。単に建設するだけではなく、社会的な効果をもたらしています。公共工事のメリットについては次で詳しく見ていきましょう。
公共工事の役割
公共工事は、私たちの生活を支える重要な工事です。何か特別な効果があるのかと思った方もいるかもしれませんが、公共工事にはいくつかの役割があります。
1. 社会的効果
公共工事の一つのメリットは、社会的な効果です。これは、公共事業が私たちの生活を向上させるために役立つことを意味します。例えば、道路の改修や新しい公園の建設などがあります。これらの工事によって、交通の便利さやレジャーの場所が増えることで、市民の生活に快適さや楽しさがもたらされます。
2. インフラストック効果
これは、インフラが整備されることによる社会的な効果のことです。例えば、新しいダムの建設や発電所の設置などがあります。これらの工事によって、水や電気の供給が安定し、地域の経済活動が促進されます。また、災害時にもインフラの整備は重要であり、公共工事によって災害への備えが強化されます。
公共工事にはさまざまな役割があり、私たちの生活に多くの利益をもたらしています。そのため、公共工事の重要性を理解し、適切に計画・実施されることが求められています。
民間工事の特徴
公共工事との違いは、発注者は一般の企業や個人ということです。オフィスビルの建築や住宅の設備、商業施設の建築など、様々な業務が対象となります。公共工事では入札が実施されますが、民間工事は見積もりを出して契約を締結するのが一般的です。つまり、民間工事はより商業的な要素が強く、市場競争の中で業務が進められるという特徴があります。
まとめ
今回は公共工事と民間工事の違いについてご説明しました。公共工事は税金から資金が出てくる大規模な施設建設で、安全性や品質には厳しいチェックが入ります。
とは言っても民間のお仕事に関しては手を抜いている訳ではございません💦
資金の出所や工事のプロセスが違うだけで、品質に関しては全く同じです✋